松茂良流とは

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松茂良流興徳会の流派(泊手)について

松茂良流興徳会は、沖縄武術から発展した唐手(現:空手道)の三大系統の一つ「泊手(とまりて)」を継承した流派です。泊手は、当時中国や朝鮮からの漂流者を受け入れる施設があり、拳法を体得していた漂流者から武術の伝授を受けたのが始まりと言われています。泊手の始まりと言われる空手家、照屋規箴・宗久嘉隆の両師に師事したのが、泊村(現・沖縄県那覇市)出身の松茂良興作。後世に「泊手の中興の祖」「泊の三傑」「空手の達人 武士松茂良」と呼ばれるほど、泊手を武術まで高めました。その後、泊手の直系である屋良朝意が「松茂良流興徳会」を始め、今日の流派として受け継がれています。

指導者紹介

館長の屋良朝弘(やらちょうこう)です。
空手は2歳より始め、成器高等学校(現・学芸高等学校)では空手部に所属し、3年間空手に打ち込みました。現在は、祖父であり松茂良流興徳会の創始者、屋良朝意(やらちょうい)より受け継いだ空手道場「松茂良流興徳館」の2代目宗家として空手道を教えています。
泊手の継承者としての教えだけでなく、祖父の代より心身の健康を大切にした指導を心がけています。
興徳館の空手は、オリンピック競技でも採用されている寸止めが基本ルールの伝統派空手。稽古の雰囲気も和やかですので、安心して学んでいただけます。

指導者 屋良朝弘

泊手~松茂良流興徳会の系譜

照屋 規箴(1804~1864年)
宗久 嘉隆(1800~1850年)

中国・朝鮮の武術の伝授を受け、独特の空手を誕生させた泊手の祖。

松茂良 興作(1829~1898年)

照屋師の後継者と評されるほど、泊手を確立した「泊手の中興の祖」

伊波 興達(1873~1928年)

松茂良に師事し、泊手を継承される。

久場 長仁(1904~1989年)

伊波に師事し、後に屋良朝意に泊手を継承する。

屋良 朝意(1915~2014年)

松茂良流興徳会の創始者にして初代宗家。
沖縄から大阪に上阪し、空手道場「松茂良流興徳館」を創設した。

屋良 朝弘(1977年~)

祖父である屋良朝意より泊手を継承された松茂良流興徳会の二代目宗家。
現「松茂良流興徳館」の館長。

“過去から未来へ受け継がれる伝統”